私って加害者かも?気づかないうちにハラスメントしてませんか?

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一昔前はセクハラ・パワハラ・モラハラくらいしかなかったのに、現代においては,ついこの間新しい○○ハラという言葉がニュースで取り上げられたと思ったら、来週にはまた○○ハラと言う新たな言葉がSNSで拡散される時代。キャリアを積んでくると、部下や後輩ができ、立場が上になってきます。また簡単にネットワークが構築される現代。気付かないうちに加害者なっていませんか?

貴方をとりまくハラスメント事情

年々、ハラスメントトラブルは増加傾向にあり、今では50人に1人がハラスメントの悩みを抱えているといわれています。
今年の2017年1月より事業主に対しマタニティハラスメント等防止措置を義務化するという改正法が施行されたことにより、妊婦さんに対しての職場での解雇や降格、減給等の不利益な扱いはもちろんのこと,上司や同僚などの言葉や態度による嫌がらせに対しての対策もするよう、事業主に義務付けられました。
ハラスメントといえば昔はどちらかというと、職場でおこなわれる行為という印象がありましたが、現代のハラスメントはどうでしょうか?
現在は私達をとりまく環境が日々変化しつつもあり、昔は我慢することが普通だったことが、今は「我慢=不快な感情=ハラスメント」という認識に変わりつつあります。
ここ数年で○○ハラスメントと呼ばれるものを調べた結果、ゆうに35種類以上のハラスメントがテレビなどでも取り上げられています。
新人で入社した職場もキャリアとともに、後輩や部下ができ、貴方が上司・先輩の立場になった時の対応は?言動は?対応を誤ると、気づかないうちに貴方が加害者の可能性もあります。
また貴方と友達との会話。昔は普通にしていた会話が、今はハラスメントに該当することもあります。
そして今一番もっとも気を付けなければならないハラスメントとは?インターネットが普及している現代、小さな子から大人までほとんどの子がインターネットを繋げる状態にあり、何気なくしてしまった行為がハラスメントをしている可能性もあります。

ハラスメントの種類

テレビやメディアで取り上げられているハラスメントの数は30種類以上。貴方はいくつ知っていますか?(五十音順)

◇アカデミックハラスメント(通称:アカハラ)

大学内において、立場が上の者が弱い立場の者に対して暴言や労働や許容範囲を超える行為を迫られることによる精神的・肉体的苦痛。

◇アルコールハラスメント(通称:アルハラ)

故意にお酒を強要したり、酔った人に迷惑行為をされることによる精神的・肉体的苦痛。社会問題となっている。

◇エアーハラスメント(通称:エアハラ)

故意に立場を悪くされるよう場の雰囲気を悪くされたり、または空気をよめない人が場の雰囲気を悪くすることによる精神的苦痛。

◇エアコンハラスメント

エアコンの設定温度を高くするよう強要され、適正な温度を保ってもらえないことに対する精神的苦痛。他に独りよがりの温度設定を勝手にする人に対しての精神的苦痛。

 

◇エイジハラスメント(通称:エイハラ)

年齢に対しての侮辱的な言動による精神的苦痛。中高年者に対して、若年者が屈辱的な言動による精神的苦痛。

◇エレクトロニックハラスメント(通称:エレハラ)

他人が電波線を使用し、故意に身体に直接的に危害を加えたり、精神にダメージを与える精神的・肉体的な苦痛。

◇お菓子ハラスメント

自分だけお菓子を配ってもらえない精神的苦痛。

◇終われハラスメント(通称:オワハラ)

内定をもらった学生に、企業側が他の企業に就活することを終わるように迫り、不当な強要をおしつける精神的苦痛。

◇家事ハラスメント(通称:カジハラ)

家事が出来ない人に対して、無理に家事を強要することによる精神的苦痛。

◇カラオケハラスメント(通称:カラハラ)

カラオケで歌いたくない人が強要され不快を感じる精神的苦痛。

 

◇キャンパスハラスメント

大学内で行われる、教職員、学生等すべての立場のものが不当な行為をされたり、不快に感じる精神的苦痛。

◇告白ハラスメント

好意を抱いていない相手から告白されることにより不快と感じる精神的苦痛。

◇ジェンダーハラスメント

見た目の性別に対して、女性らしさ男性らしさを強要し精神的苦痛。LGBT(L=レズビアン,G=ゲイ,B=バイセクシュアル,T=トランスジェンダー)に対して行われる、「オネエ」「ホモ」などの差別用語や侮辱する言動等による精神的苦痛。

 

◇シルバーハラスメント

60歳以上の高齢者を対象に、暴言や体罰などによる精神的・肉体的な苦痛。

◇スイーツハラスメント

職場内にてスイーツの差し入れに対して、不快に感じる精神的苦痛。

◇スクールハラスメント(通称:スクハラ)

小・中・高校での教育現場内でおきる、セクシャルハラスメント・パワーハラスメント・モラルハラスメントなどの総称。

◇スメルハラスメント(通称:スメハラ)

体臭・口臭・香水、現在は匂いのきつい柔軟剤や芳香剤などの、不快なにおい(スメル)に対しての精神的苦痛。

◇スモークハラスメント(通称:スモハラ)

非喫煙者が喫煙者から受ける喫煙の強要や煙にさらされることによる精神的・肉体的苦痛。

◇セカンドハラスメント(通称:セカハラ)

以前はセクハラを申し立てた人に使われていたが、現在はハラスメント全般の相談者に対して行われる、相談したことにより新たな嫌がらせや威圧的な言動に対する精神的苦痛。

◇セクシャルハラスメント(通称:セクハラ)

好意をもっていない相手から性的な言葉や態度による精神的苦痛。

◇ゼクシャルハラスメント(通称:ゼクハラ)

身内による未婚者に対する結婚を強要する精神的苦痛。他にも恋人に対して無理やり結婚を迫ることによる精神的苦痛。

◇ソーシャルメディアハラスメント(通称:ソーハラ)

インターネット上のソーシャルメディアを用いて、無理やりアクションを起こさせようとしたり、見返りを求められることによる精神的苦痛。

◇テクスチュアルハラスメント

文章(テキスト)を使って相手に性的な嫌がらせをする精神的な苦痛。

◇テクノロジーハラスメント(通称:テクハラ)

パソコンなどの電子機器に詳しい人が詳しくない人に対してわざと難しい用語やあからさまな言動や態度による精神的苦痛。

 

◇ドクターハラスメント(通称:ドクハラ)

医療従事者が患者や患者の家族に対しての言動や態度による精神的・肉体的苦痛。

◇ヌードルハラスメント(通称:ヌーハラ)

日本人特有の文化の中において、麺をするる音に対して外国人感じる精神的苦痛。

◇パーソナルハラスメント(通称:パーハラ)

他人の外見や性格やクセ、生活環境などの特徴がある部分に対して執拗な言葉や態度による精神的・肉体的苦痛。

◇パワーハラスメント(通称:パワハラ)

職場内または地位の高いものが、立場が弱いものに対しての言葉や態度による精神的・肉体的な苦痛。

◇ブラッドタイプハラスメント(通称:ブラハラ)

人を血液型で判別し、何でも血液型を主体とする考え方を押し付け相手を不快にする精神的苦痛。

◇ペイシェントハラスメント(通称:ペイハラ)

ドクターハラスメントの逆位置にあたり、患者が医療関係者に対しておこなる言葉や態度による精神的な苦痛。

◇ペットハラスメント

ペット嫌いな人に対しての嫌がらせにより精神的苦痛。またはペットに対しての虐待による肉体的苦痛。

◇マタニティハラスメント(通称:マタハラ)

妊娠や出産した女性に対する、職場内における言葉や態度による嫌がらせによる精神的苦痛。

◇マリッジハラスメント(通称:マリハラ)

未婚者に対しての言葉や態度による不必要な干渉による精神的苦痛。

◇モラルハラスメント(通称:モラハラ)

長期的な言葉の暴力や執拗な嫌がらせによる精神的な苦痛。

◇夢ハラスメント(通称:夢ハラ)

先生や親が「夢を持て」と強要することにより、生徒や子供が被る精神的苦痛。

◇ラブハラスメント(通称:ラブハラ)

恋愛の自慢話や相手が聞きたくない不快な話をした時に感じる精神的な苦痛。

◇リストラハラスメント

職場におけるリストラ対象者に対して精神的・肉体的な苦痛。

◇レイシャルハラスメント

外国人やハーフの人が不当な差別を受けた時に感じる精神的・肉体的な苦痛。

◇レリジャスハラスメント

宗教をしている人から勧誘されたり、圧力をかけられることに対しても精神的・肉体的な苦痛

今話題の「フォトハラスメント」を考えてみる

たぶん皆さんが今1番、身近に感じるハラスメントといえば『フォトハラスメント』ではないかと思います。

SNSやインスタなどのソーシャルネットワークに何気なく写真をアップした瞬間、もしかしたらあなたはハラスメントの加害者になっているかもしれません。

一緒にみんなでとった集合写真や観光地の景色をバックにとった写真。色々なシチュエーションでとっている中で、自分以外の人で全員がネットにアップされることを望んでいるのでしょうか?

実は今幼稚園や保育園・小学校など、入学時に、園や学校側で万が一写真を掲載することがあった場合、その子の写真を掲載しても良いかどうかの同意書を提出させるところがほとんどです。
やはり中には写真はNGというご家庭があるのも事実です。

それはやはり一度メデイアに出てしまうと、今の世の中、色々な方法で個人情報が簡単に引き出せてしまうからなのです。友人のアカウントから個人を特定し、専用のツールを駆使すると、フェイスブック等を利用している人はいとも簡単に名前や住んでいる場所を特定されてしまうのです。

また海外のアプリに顔認識が出来るものがあり、SNSにアップされている膨大なデータから個人を特定することも可能です。

相手が不快だと思わずに、断りもなくメディアに画像をアップした途端、貴方はお友達や知り合いに嫌がらせをしていることになってしまい、それを不快に感じた相手はハラスメントだと感じてしまいます。

もしメディアにアップするのであれば、一言相手に確認してからアップした方がいいと思います。
また先日のニュースにもありましたが、ひかり反射を変えたり、目のくぼみ等の特徴を変えたたりすると、顔認識がされにくくなるそうです。
ちょっとした加工を施すことによって犯罪から身を守ることが出来ます。

あなたはどっち?被害者それとも加害者?

案外ハラスメントをおこしている人は気づいていないケースが多いのです。なぜならこれはハラスメントだと感じる人が、今と昔とでは感じ方に2倍以上差があるためです。
自分が不快を感じたり・不満に思ったりすると、これは〇○ハラだ!と思ってしまう人が増えているのです。あくまでもそれは個人の考え方の違いであり、多くは自分の都合に合わせたわがままなこともあります。しかし少しのことでも私は嫌がらせを受けたとか、何でもかんでもハラスメントだと訴える人がいたら、それは何でもハラスメント、通称ハラハラ。
会話を弾ませるため、楽しい場を作ろうとした結果、空気を読めずにみんなが不快に思っていても気づかないことや、ハラスメントの加害者が私だって嫌がらせを受けていると思い込んでいる人など様々です。
しかし、中でも恋愛に関するハラスメントは自分が被害者だと思っていても、実は周りの見方によっては、被害者が原因の時も過分にあります。
例えば、しつこい相手がいるとします。色々な理由をつけて遠ざけても、しつこく誘われたり、まとわりつかれたりセクハラを受けていると感じている人がいるとします。
でもその相手に不快だ、自分は嫌だときちんときっぱり伝えたのでしょうか。
はっきりとしない断り方や、曖昧な態度は今忙しいのかな?違う時なら大丈夫なのかな?今なら大丈夫かな?と自分が嫌われていないと気付いていないことも多いのです。もちろん相手はハラスメントをしている感覚がありません。いわゆるこのズレが認識の違いです。

ハラスメントを回避するためには?

もし、自分がハラスメントをする側の場合は、自分が立場が上なのであれば、自分の言動により相手がどう感じるかを考える。自分はそう思わないから相手もそう思わないだろうという、勝手な解釈をしない。まずは相手がどう理解するかをきちんと考えることを意識することから始めてみましょう。
そしてハラスメントをされる側の場合は、相手に不快だということを伝える。これが一番重要です。相手はそう思っていないことの方が多いのです。言えない場合は誰かを通して言ってもらう。みんな赤の他人ですから、気持ちを汲み取るということも難しいのです。きちんとストレートに具体的に伝えないと伝わりません。それすら難しい場合は公共のハラスメント相談サイトを利用してみると、解決の糸口がみつかるかもしれません。

まとめ

いかがでしたか?
沢山のハラスメントがあり、ご紹介してきましたが、誰かがインターネットでこれは○○ハラスメントだと言えば、また新しいハラスメントの出来上がりです。
来週?いえ明日には新しい○○ハラがニュースでとりあげられるかもしれません。

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