日常とヨガの実践のヒント – 地球のためにできるシンプルな40のこと
ヨガの究極的な目標ー神との合一の道程では、自分と他の存在との境界がなくなっていきます。 自分、家族、友人、地域、国、そして母なる地球、そこに存在するあらゆる生命、そして、宇宙までーそれらはすべて自分の一部、もしくは、自分も全体の一部なのです。インドだけではなく世界中様々な国で、母なる地球は神の目に見える姿と考えられています。自然と調和して生きていくためにできること。カルマ・ヨーガとして実際に行動に移せることのヒントを、早速見てみましょう。
地球のためにできるシンプルな40のこと
何千年も昔は、人間は自然と調和して生きていたと考えられています。そして、時代が移り、その調和は失われてきました。
今、日本だけではなく世界中で、異常気象や地震、そしてゴミ問題や大気や水の汚染など、様々な問題が起こっています。
インドだけではなく、世界中の様々な国では、母なる地球は目に見える神の現れだと考えられています。
ヨガや瞑想のゴールを達成するには、母なる自然や他の生命に対する思いやり、調和や一体感はとても重要なものです。
意識を拡大するとともに、カルマ・ヨーガとして、またバクティ・ヨーガとしてそれらを行動に移し、実践しましょう。
母なる自然の一部である私たちができること。
それは毎日できるほんの小さなことなのです。
“良い人間は、あらゆる生命あるものの友である。”-マハートマ・ガンディー
“自然を深くじっくりと見てみなさい。そうすれば、すべてのことをもっと良く理解できるでしょう。”-アルベルト・アインシュタイン
普段の暮らしでできること
ペーパーレス
不必要なプリントアウトやコピーを減らしましょう。メールやSNSを活用してみましょう。会社内でも、配布物や回覧、対外的な案内やチラシなども工夫してみましょう。
充電式のバッテリー
使い捨ての電池より、充電式やソーラー充電などを取り入れてみましょう。
電球をLEDに
消費電力が少なく寿命の長い、LEDに取り替えましょう。
使わない電気のスイッチオフ
誰も使っていない部屋の電気やエアコンがつけっぱなしになっていませんか?
照明だけではなく、使っていない機器で電源を切れるものはありませんか?
お家だけではなく、特に会社で、慣習として見過ごされていることはありませんか?
エアコン:クールビズ、ウォームビズ
エアコンの設定温度は適切ですか?慣習だからといって高すぎたり低すぎるままになっていませんか?
冬には暖かい服装、夏には涼しい服装をしましょう。
また、打ち水などの気化による冷却効果などを取り入れましょう。
洗濯物は自然乾燥
燥機はなるべく使わないようにし、できるだけ外や部屋で自然に干して乾燥させましょう。
水洗トイレの水の節約
水洗トイレのタンクに、タンクを壊さないように、石やブロックを入れてみましょう。一度に流れる水の量を節約できます。
水筒/保温のできる水筒/蓋付きマグカップ/保温マグカップなどを持ち歩く
ペットボトルを極力利用しないように心がけましょう。家から出かける時はお茶やコーヒー、水などを持って行きます。また、空の容器を持って行って、会社など出先で利用したり、カフェなどでは使い捨てのカップに入れてもらうのではなく、自分のマイマグに入れてもらったりして、プラスチックの容器や使い捨ての容器をなるべく使わないようにしましょう。お店やインターネットで、機能も形も柄も材質も様々な種類のものを見つけることができるでしょう。自分だけのおしゃれなボトルやカップを持ち歩いて、地球にも優しいなんて、最高にクールです。
掃除するときにできること
雑巾やタオルを使いましょう
使い捨ての紙タオルや紙ナプキンタイプのものは避け、雑巾(タオル)、布巾や手ぬぐいを使いましょう。
環境に良い洗剤
毒性の無い、エコフレンドリーな製品を選択しましょう。これは、掃除だけではなく、洗濯用洗剤や台所用洗剤などにも当てはまります。
ハロンやCFCを含むものは、なるべく使わないようにしましょう。
水を節約
車を洗う時、お風呂を洗う時、お皿を洗う時…使っていない時は、水を出しっぱなしにしないでおきましょう。
ご飯を食べた後、お皿の汚れがひどい時は、新聞紙で汚れを拭ってから洗うと、水を節約できます。
また、野菜を洗った時の水や米のとぎ汁を洗い物用にとっておくことや、アクリルたわしやガラ紡糸という木綿の糸で作られたふきんを使い洗剤を使わないことも、賢い節水術です。
お風呂に入る時にできること
シャワーを出しっぱなしにしない
世界平均では、1分におよそ9L使われていると考えられています。(使っているシャワーヘッドや、出している水量によります。)15分出し続けると、平均的なバスタブ一杯に溜まります。
シャンプーの時、体を洗っている時、歯を磨いている時などは、こまめに止めるようにしましょう。
冬など寒い時にシャワーに入る時は、陽があるうちに入る、入る前に服を着たまま壁を熱いシャワーで流す、などの対策で、浴室が暖かいうちに入りましょう。
溜めたお湯を使う
バスタブにお湯をためたのなら、シャワーではなくためたお湯を使いましょう。
入る回数を減らす
朝入って、夜も入って、毎日入って..。本当に必要か、今一度考えてみましょう。本当に必要な回数だけ入るようにしましょう。
食べる時にできること
使い捨ての食器は避ける
家で食べる時はもちろん、お出かけの時も、なるべく使い捨てのものではない箸やスプーンやフォーク、お弁当箱を使うようにしましょう。
地産地消
地元のものを食べるようにしましょう。
低農薬、無農薬、自然栽培、フェアトレードなどの食べ物
これらの食べ物は、あなたの健康だけではなく、地球と生産者の健康にも良いのです。あなたの長寿だけではなく、地球と社会の持続可能性についても考えることができます。
ベジタリアン、ヴィーガンという選択肢
ベジタリアンやヴィーガンという選択肢について、健康や信条などの観点だけではなく、食料の生産と流通の観点からも考えてみることができます。
圧力を利用した器具の利用
圧力鍋などで、時間やエネルギーを節約して料理することができます。特に、豆類や穀類など、調理に時間のかかるものに使ってみると、その効果に驚くはずです。
冷蔵庫の使い方
とりあえず冷蔵庫を開けてから、「う〜ん、夕食は何にしようかな」と考えていませんか?何を取り出すか決めてから扉を開けましょう。
また、詰み込みすぎや、不必要な温度設定、不適切な設置場所なども見直す必要があります。
食べ物の保管
使い捨てのラップやアルミホイルなどの利用を減らしましょう。タッパーや再使用が可能なミツロウのラップなど、長く使うことのできる保存容器や保存方法を利用しましょう。
残飯を堆肥に
生ゴミを、自分の家で堆肥にしましょう。庭に堆肥を作る器具を設置したり、アパートなどでも室内で堆肥を作ることのできる器具や簡単な方法があります。
家庭菜園
もしお庭があればその片隅でも、またはベランダや壁や部屋の中でも、どこでも自分で野菜や果物を育てることができます。また、子供達の食育や情操教育などにもなります。大人でも、食べ物の大切さを感じる機会になることでしょう。
買い物の時にできること
マイ買い物バッグ/マイ買い物カゴ
プラスチックバッグは出来るだけ使わないように心がけましょう。
地元のお店
遠くのお店より、地元のお店で買い物しましょう。交通費や車の燃料代の節約にもなります。地元の活性化にも貢献できるでしょう。
パッケージ
すでに袋詰めされたものであれば、パッケージはなるべくリサイクルされているものを選びましょう。もしくは、袋詰めされていないものを選びましょう。
物々交換
近所や友達同士で、物々交換出来る場を作ってはどうでしょう。自分がいらないものでも、誰かには必要なものかもしれません。ゴミも削減され、出費も減ります。良いコミュニケーションの場にもなると思いませんか?
買い物を減らす:物を長く大事に使う
買い物自体を減らしてみましょう。DIYで自分で作ってみたり、工夫して再利用してみましょう。そして何より、物を大事に長く使うことです。これが大切なことです。節約にもなります。
移動する時にできること
相乗り
近所の人、友人たち、会社の同僚もしくは同じ会社の人たちと、相乗りをしませんか?
目的地が一緒なら、乗り合わせていきましょう!買い物も、一緒に乗って行って、現地では一緒にいる必要はなく、また一緒に乗り合わせて帰ってこれば良いのです。出勤も、近くに同じもしくは同じ方向の勤務先の人がいたら、一緒に乗り合わせていきませんか?燃料代も割り勘で、交代で車を出せば良いのです。こうする人が増えてきたら、朝の渋滞も緩和されると思いませんか?遅刻のリスクも減るかもしれません。
公共の交通機関の利用
電車、バス、地下鉄、モノレールなどの公共の交通機関を利用するようにしましょう。
自分で行く
徒歩、ランニング、自転車、もしくはスケートボードやローラーブレード(自治体などの利用規則に従ってください)など、自分の足と体を使って移動する方法はたくさんあります!健康にも良いはずです。
自分の車で行く場合
まずは、ハイブリッドや電気自動車など、環境に配慮した車を選びましょう。そうではない場合でも、エコドライブを心がけることができます。急発進や急ブレーキを避けゆっくりとした発進や減速をする、無駄なアイドリングをしない、など。
また、車の整備も大切です。タイヤの空気圧は適切ですか?オイルは交換していますか?
そして、車に余計な荷物を積みっぱなしにしておかないこともチェックしましょう。重量の負担は、燃費に影響してきます。
リサイクル
リデュース(ゴミを減らす)→リユース(再利用)→リサイクル(再資源化)
まずはゴミを減らすことから始めましょう。そして、リサイクルに出す前に、もう一度使えないか、何か他の形で使えないか、工夫できないか考えてみましょう。再資源化は、一番最後です。
リサイクルショップに出す。もしくは、寄付する。
近所にあるリサイクルショップを探してみましょう。様々なものを引き取ってくれるお店があるでしょう。
また、インターネットなどで調べると、衣料などを海外へ寄付することができるお手伝いをしている団体などが数多く見つかるでしょう。そういったサービスを利用して、社会貢献することもできます。
修理、修繕する
物を長く大切に使うことです。物を多く持っているほど豊かであるという時代は終わったと思いませんか?前述の、リデュース、リユースに関係してきます。
自治体のゴミの分別を把握する
引っ越す前にはすべて燃えるゴミだったものが、引越し先では違うかもしれません。また、自治体によって分別の種類や方法が違うかもしれません。きちんと把握しましょう。
古い携帯
古い携帯も、しっかりとリサイクルしましょう。業者や店舗に問い合わせて、引き取ってもらいましょう。
その他
ゴミ拾い
いつも歩く道、犬の散歩の時に通る道、たまたま通りかかった道、もしゴミが落ちていたら、拾いましょう。そのための袋を、いつも一つ持ち歩いていても良いかもしれませんね。
時には、時々散歩に行く河原や毎年行くビーチ、夫婦で登った山などで、ゴミ拾いをしてみても良いかもしれません。恥ずかしがることはありません。それは、自分の家を掃除することと同じなのですから…。
自然の中で過ごす
毎日ではなくても良いのです。時々、もしくは年に数回でも良いのです。自然の中で過ごしてみてください。まずは、自然が与えてくれるリラクゼーションや癒しを味わってください。そして、私たちが母なる自然に育まれ生かされていること、共に生きていること、私たちが守り傷つけているものは何なのか、自然と調和するということ…様々なことを感じてください。
地域のコミュニティで、ガーデニングや家庭菜園を始める
これについては、難しい場合もあるかもしれません。しかし、景観の向上になったり、あるいは観光の見所にもなったりするかもしれません。また、地域で取れた野菜などを分けたり、お年寄りのコミュニケーションや活躍の場となるかもしれません。
意識を拡げる-他の生命の痛みと幸せを、自分のものとして
ヨガの究極的な目標ー神との合一の道程では、自分と他の存在との境界がなくなっていきます。
自分、家族、友人、地域、国、そして母なる地球、そこに存在するあらゆる生命、そして、宇宙までーそれらはすべて自分の一部、もしくは、自分も全体の一部なのです。
そして、それらの痛みを自分の痛みとして、その幸せを自分の幸せとして感じられるようになる実践もヨガと呼べるのなら、今回ご紹介したものは、カルマ・ヨーガ、またバクティ・ヨーガの実践としても行うことができるでしょう。
今回ご紹介したものの中で、毎日の生活で実践できる事のヒントがあったら、是非行動に移してみてくださいね。