美白・美肌は肝臓から?シリマリンやシステインだけじゃない美肌成分を徹底解説
最近、人気の美肌サプリメントは肝臓の働きを良くしながら美白・美肌効果をもたらすものが人気となっています。そこで今回は、肝機能強化と美白・美肌作用をもたらす成分、シリマリン、オルニチン、グルタチオン、タウリン、NACとシステイン、アーティチョークについて解説してみました。
美白・美肌は肝臓から?
美しくて白い肌になりたい、という女性の方はさまざまなものを肌に塗って、美白・美肌対策としているのではないかと思います。
しかし、それで十分なのかといいますと、そうではありません。そもそも、肌がなぜ綺麗になったり汚くなったりするかという点に関しては、肝臓の働きが少なからぬ関係を持っていることを知る必要があります。
ですから、肝臓の状態を正常に保っておかなければ、いくら肌の表面に色々なものを試してみたところで、肌の調子はなかなか良くはなりません。
肌と肝臓の関係
では、なぜ美白や美肌に肝臓が関係するのかといえば、肝臓には体内の毒を無毒化する解毒作用があるためです。
そのため、肝臓が正常に働いていれば無毒化されるような有害物質が、肝臓の働きが悪いと無毒化されないため、体内の各所に有害物質が蓄積してしまいます。
この結果、お肌にも悪い影響を与えてしまいます。
また、後に解説しますが、肝臓ではたらく成分、システインやグルタチオンなどには肝機能強化作用だけでなく、美白作用や抗酸化作用など様々な働きがあります。そのために、こういった物質の摂取量が十分だと、美白・美肌効果につながっていきます。
まずはシリマリンとシステインの美肌効果についておさらい
シリマリンとは
現在、美肌に効果を示す成分として日本の女性にもかなり知られているのが、シリマリン(マリアアザミ)です。
名前の通り、シリマリンは紫色の花を咲かせる植物、あざみの一種から作られています。
このシリマリンは古来より肝機能を強化する作用があることで知られていて、ユーロ圏では昔から肝臓の薬として使用されてきました。
近年では、世界中の女性の間で、シリマリンの肝機能強化機能による美肌効果を狙った利用が広まっています。
システインとは
システインも肝臓で解毒作用をする際に使われる成分です。
ただ、それだけではなく、システインには美白効果や抗酸化作用もあるために、昔から多くの女性に愛用されてきました。
しかし、もともとはシステインは肝臓の薬として開発されたものです。
システインは日本製のものは医薬品扱いとなりますが、主に第3類の指定なので、処方箋不要でネット通販やドラッグストアなどで簡単に購入することができます。
また、海外製のものもアマゾンや楽天などで個人輸入という形で色々と販売されています。
海外製のものは含有量が多くて価格が安いので、かなり人気があります。
お肌に良い効果!若い女性も注目のオルニチン
オルニチンといえば、中年の男性がお酒を飲んだ翌日に二日酔いしないといった話をよく聞く成分です。貝のしじみにたくさん含まれている成分となります。
しかし、オルニチンは中年男性だけでなく、若い女性が飲んでも肝機能強化作用によって、お肌に良い効果が期待できます。
具体的な解毒作用としては、オルニチンサイクルという仕組みで体内の有毒物質、アンモニアを肝臓で解毒化する作用があります。
また、オルニチンは実際に飲んだ人から体臭が消えたとか、便秘や下痢が治ったといったような様々な良い効果が語られています。
一度、アマゾンや楽天などのオルニチンに関するレビューもチェックしてみると良いでしょう。
肝臓から美肌を作る成分として人気のグルタチオン
グルタチオンは前述したシステインにグルタミン酸とグリシンの三つの成分が加わって作られる化合物です。
グルタチオンにも肝臓の解毒作用を助ける働きがあります。
また、それ以外にメラニン色素の働きを抑制する美白作用や抗酸化作用もあって、美肌効果も期待することができます。
以前はグルタチオンは口から摂取しても分解されてしまい、効果がないといわれてきましたが、最近では経口摂取でもある程度吸収されて効果が期待できるという意見が強くなってきていて、さらに人気が高まっている美白・美肌成分です。
ちなみに、グルタチオンは日本では医薬品扱いになりますが、海外からの個人輸入という形でサプリメントで入手することができます。
肝臓から元気と美を作り出すタウリン
タウリンは食品では牡蠣によく含まれていて、栄養ドリンクにもよく配合されている成分です。
タウリンには胆汁の分泌を促進する作用と、脂肪肝を改善する効果が期待できます。
また、胆汁はコレステロールから作られるため、胆汁の分泌が活発になる結果、体内のコレステロールを減少させることになります。
この点からも、血管や血流が正常化して、お肌の状態に良い影響を与える効果が期待できます。
女性に人気の肝臓サプリ・NACとシステインの関係
NAC(N-アセチルシステイン)はシステインをさらに安定化させたもので、前述したグルタチオンを生成する材料(前駆体)にもなります。
NACは肝臓の解毒作用や抗酸化作用、アンチエイジング作用などの働きを期待することができます。
また、NACには気管支の病気を改善させる作用もあって、薬としても使用されています。
NACの美白・美肌効果に関しては飲んでみたら効果があったという声もよく聞きますが、はっきりとした答えはまだ出ていないようです。
そのため、美白・美肌効果を期待するならば、システインとNACの両方を合わせて飲むのも良いでしょう。
肝臓に良い健康食材・アーティチョーク
アーティチョークとは
西洋料理の食材として知られているアーティチョークはあざみの一種です。
前述したシリマリンにも肝機能強化作用があるように、アザミ属の植物は肝臓に良い作用を持つものが多く見受けられます。
アーティチョークの場合、ユーロ圏では古来から肝臓に良い食材として利用されていて、現在でもドイツやイタリアでは医薬品として使用されているほどです。
アーティチョークの有効成分とは
アーティチョークの有効成分はシナリンというもので、肝臓に良い働きをするといわれています。
また、シナロピクリンという成分がメラニン色素の活動を抑制しも美肌作用をもたらすともいわれています。
シナロピクリンは飲用でも肌に塗ってもどちらでも効果を発揮します。
そのため、アーティチョーク化粧水というものも、手作りコスメ好きな女性の間でちょっとしたブームになっています。
アーティチョークは通販などを利用すれば、缶詰や冷凍食品で意外に簡単に手に入ります。また、サプリメントも多数販売されています。
おわりに – 肝臓ケアで美肌に健康に
このように、以前から美白・美肌成分として女性に愛用されていたものが実は肝臓と深い関わりがある場合が多い、ということは最近になって徐々に解明されてきました。
肝臓の調子が良くなればアンチエイジング効果も期待できるので、いつまでも若々しい見た目をキープするために、肝臓に注意した食生活やサプリメントの摂取を心がけるようにしましょう!