ダイエット効果も期待!おすすめココナッツオイル6選
美容・健康食品として人気のココナッツオイルは、効能や性質、摂取法などが少し込み入っていてわかりにくい部分もあります。そこで今回は、エキストラバージンココナッツオイル、中鎖脂肪酸、ラウリン酸、飽和脂肪酸など憶えておきたい部分について解説しました。
日本でもブームになって久しいココナッツオイルは、現在では一般のスーパーやドラッグストアなどでも普通に販売されるほど、ポピュラーな商品となりました。
しかし、ココナッツオイルの製造方法や品質、含有成分や効能に関しては、割と複雑な部分も多々あるので、正確な知識を持っていない方も少なからず見受けられます。
そこで今回は、ココナッツオイルに関する基本的な知識を解きほぐして解説してみました。
ココナッツオイルとは
ココナッツオイルとは、ヤシ(ココナッツ)の実から作られる油のことを指します。
といっても、実はココナッツオイルには2種類のものがあって、それぞれかなり異なった性質のもの、という点を知っておく必要があります。
まず第一に、美容目的などでよく利用されるエキストラバージンココナッツオイルは、化学物質を使わずに製造されたものです。
これに対して、普通のココナッツオイルは化学溶剤を使用して抽出されたものが多く販売されています。
これらの製法による品質の違いについて詳細は後に解説するので、ここではココナッツオイルにはこのように二種類のものがある、ということを覚えておきましょう。
ココナッツオイルに含まれる成分
中鎖脂肪酸
ココナッツオイルには中鎖脂肪酸というものが含まれています。中鎖脂肪酸はココナッツオイル全体の約60%程度の割合を占めているほど、含有量の多い物質です。
ちなみに、ココナッツオイルから中鎖脂肪酸だけを取り出して含有量を100%にしたものが、完全無欠コーヒー、バターコーヒーなどに使用されていて、今話題のMCTオイルです。
これに対してサラダ油やオリーブオイルなどの普通の油は長鎖脂肪酸といわれます。
長鎖脂肪酸は摂取後、いったん脂肪などに変換されて体内に貯蔵されてしまうので、肥満の原因となります。これに対して中鎖脂肪酸は摂取後すぐに肝臓で分解されてしまうので体に溜まりにくいという特徴があります。
また、中鎖脂肪酸はケトン体という物質の生成を促進する働きがあって、ケトン体ダイエットの主役となりますが、この働きに関してはまた後に説明します。
ラウリン酸
ココナッツオイルにはラウリン酸といって、人間の母乳などに含まれている成分が豊富に含まれています。
ラウリン酸には抗菌作用があるので、病原菌などを撃退してくれる作用があります。
飽和脂肪酸
飽和脂肪酸とは
食用油は大別すると飽和脂肪酸と不飽和脂肪酸に分類されます。
ココナッツオイルは飽和脂肪酸となります。一般的に飽和脂肪酸はラードやバターなど動物性の油に多く、常温では固形化するという特徴があります。
そして、飽和脂肪酸は酸化しにくいため、長期間保存することが可能という特徴もあります。
また、ラードなどの飽和脂肪酸はコレステロールが多いという欠点がよく指摘されていますが、ココナッツオイルにはコレステロールは含まれていないので、この点は心配不要です。
不飽和脂肪酸とは
これに対して、魚から作られる油や植物性の油は不飽和脂肪酸のものが多く、常温では液体化し、酸化しやすくて長期保存ができないという特徴があります。
例えば、マグロやサバなどから作られる油にはDHAやEPAといった身体に良い成分が多く含まれていますが、酸化しやすい、という欠点を持つことになります。
通常のココナッツオイルとエクストラヴァージンココナッツオイルとの違い
通常のココナッツオイルは化学溶剤を使って抽出されたものがあり、化学溶剤が完全に除去されたかどうかは不明な商品もあるので、健康面で不安が残ります。
これに対して、エキストラバージンココナッツオイルはコールドプレス(低温圧搾法)などの安全な方法で製造されるので、化学物質などの混入がなく、安心して摂取することができます。
また、ココナッツオイルには精製されたものと未精製(無精製)のものがありますが、現在、日本で販売されている美容用のココナッツオイルはほとんどが未精製のものです。
精製されたココナッツオイルは身体に良い有効成分がかなり消失してしまっているので、購入する際は未精製のココナッツオイルを選ぶようにしましょう。
ココナッツオイルで痩せる仕組み
ココナッツオイルは油なのになぜ、ダイエットに効果的なのかと疑問を抱かれる方も多いのではと思います。
その理由を説明すると、以下のようになります。
絶食や激しい運動などにより体内でブドウ糖が不足した場合、人体は体内に蓄積された脂肪を肝臓でケトン体に変えてエネルギー源として、飢餓状態などのピンチを切り抜けようとする仕組みを持っています。
その結果、ケトン体が作られれば作られるほど、脂肪が減って痩せていきます。
ところが、ココナッツオイルに含まれる中鎖脂肪酸は、ブドウ糖が不足していなくてもケトン体を作り出す働きがあります。
そのため、ココナッツオイルを摂取していれば、特に絶食などをしなくても、体に蓄積された脂肪がケトン体に変換して痩せていく効果が期待できる、ということになります。
ダイエット以外のココナッツオイルの美容効果/効能
オイルプリング(うがい)で口臭・虫歯予防
オイルプリングとは水の代わりに油を使ってうがいをすることです。
ココナッツオイルは殺菌作用のあるラウリル酸を豊富に含んでいるので、口の中に潜んでいる雑菌をオイルプリングで除菌することができます。
オイルプリングの方法は簡単で、大さじ一杯程度のココナッツオイルを口に含み、口内全体に行き渡らせるように舌などを動かして、10分から20分程度うがいをするだけです。
ただ、これだけの時間うがいをするのは結構疲れるので、毎日しなくても良いし、時間がないときは5分程度でも大丈夫です。
また、オイルプリングによって顔の筋肉が鍛えられることにより、ほうれい線などを改善できる効果も期待できます。
皮膚に塗って美肌力アップ
ココナッツオイルには前述の通り抗菌作用のあるラウリル酸を豊富に含んでいるので、お肌に塗ることで表面に繁殖している雑菌を除菌することができます。
ただ、現時点ではココナッツオイルを肌に塗った際の副作用は特に報告されていませんが、もし試してみてアレルギーなどの症状が出た場合はすぐに中止するようにしてください。
髪への効果
ココナッツオイルを使ったヘアケアとして利用されている方法がヘアパックです。その方法は下記のようになります。
- ココナッツオイルを髪と地肌に塗ってマッサージ
- 蒸しタオルを頭に乗せて30分程度蒸らす
- その後シャンプーで洗い流す
なお、ヘアパックが面倒と思う場合は、ココナッツオイルを塗って頭をマッサージした後、シャンプーで洗い流すだけでもOKです。
また、洗髪後にココナッツオイルを髪に塗っても良いのですが、この場合、ココナッツの匂いが周囲に漂うという点に注意が必要となります。職場、学校等で臭いに神経質な人がいる場合は、洗髪前に塗った方が無難でしょう。
ココナッツオイルの摂取法
ココナッツオイルの摂取方法に関しては、特にこれといった決まりはありません。
摂取法の例として一つ挙げるなら、一日に大さじ3〜4杯程度のココナッツオイルを数回に分けて飲むと良いでしょう。
飲み方はスプーンにすくったものをそのまま飲めばOKです。コーヒーに入れたり、カレーやスープ、サラダににかけたりといった摂取法を続けている方も多いです。
おすすめはココナッツオイルヨーグルト
ココナッツオイルの摂取法で今、話題になっているのがココナッツオイルヨーグルトです。
ヨーグルトとココナッツオイルをさっと混ぜて食べるだけなので、手軽に摂取できるところが魅力的な食べ方です。
ただ、気をつけないといけないのは、ココナッツオイルは融点が約25度と高いため、この温度を下回ると白くなって固まってしまい、ヨーグルトと混ぜられなくなります。
そのために、ヨーグルトを電子レンジなどで温めて、25度よりも高い温度に温める必要があります。
乳酸菌などが死滅しないよう、35度〜40度程度に温めると良いでしょう。
ココナッツオイルヨーグルトは温度にさえ気をつければ、ココナッツオイルを美味しく摂取できて、朝食にもぴったりのレシピとなります。
ココナッツオイルおすすめサプリ
ココナッツオイルは基本的にはサプリで摂取するよりもオイルで購入した方がコストが安くなり、節約できます。
しかし、オイルで購入した場合、毎日スプーンですくって飲むのが意外に億劫で、続かなくなってしまうことがよくあります。
その点、サプリであればどこにでも持ち運びができるので、鞄に入れておいて職場や学校などで思い出した時にさっと飲むことができます。
ココナッツオイル健康法が気軽に継続できるという点で、コストをしのぐメリットがあるのがココナッツオイルサプリです。
ココナッツオイル100%カプセル60粒(ウエルネスライフサイエンス)
低温圧搾法を用いた一番搾りのエクストラバージンココナッツオイル100%のサプリなので、安心して摂取することができます。
NowFoods オーガニックバージン ココナッツオイル 1000mg 120粒
ココナッツオイルサプリでコストパフォーマンスに優れているのがこちらの商品です。
こちらの商品も製法はコールドプレス(低温圧搾法)で未精製のものなので、中身の方も安心して摂取できます。
サプリメーカーとしては世界的に知られるナウフーズ製ということで、メーカーに関しても問題もありません。
マルマンココナツオイル84粒
こちらの商品は低温圧搾法で製造されたエクストラバージンココナッツオイルを使っています。
ココナッツオイルだけでなく、ココナッツオイルよりもかなり高価になる中鎖脂肪酸を1日摂取量あたり1000mgと、たっぷり配合しているので、この点でもメリットの大きい商品となります。
ココナッツオイルの注意点
ココナッツオイルは特に副作用などは報告されていないので、安全に摂取することができる健康食品です。
ただ、注意点としてはまず、ケトン体を生成した際に体臭がすることがあります。
というのも、ケトン体が全身に行き渡った状態では、ケトン体に含まれる匂いの物質、アセトンが皮膚にまで染み出してくるため、独特の体臭や口臭が出てしまう可能性があるからです。
この体臭は適度に運動をすることによって、ケトン体をエネルギーとして消費して減らすことができます。
さらにもう一つの注意点として、ココナッツオイルは油のため、カロリーは当然高くなります。少量摂取する程度なら大丈夫ですが、極端な大容量を頻繁に摂取することは肥満の原因となるので、控えましょう。
おすすめココナッツオイル6選
最後に
このように、ココナッツオイルについては色々と気を付けなければいけないポイントがあって、そういった知識がないと、 摂取しても満足できる結果はなかなか得られないでしょう。
ですから、ココナッツオイルを美容やダイエットに利用する際は、基本的な知識をしっかりと覚えておくようにしましょう!