シアバターで保湿は完璧♪簡単シンプルなハンドメイドレシピ

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シアバターは保湿力の高さが魅力的!今ではさまざまなスキンケアやボディケアアイテムに配合されていますね。今回は、手軽にハンドメイドできるシアバタークリームのレシピをご紹介します。オリジナルクリームを作ってみませんか?

シアバターの成分と効果

シアバターは、シアの実から採取された油のこと。植物性オイルではありますが、液体ではなく固形状なのでバターと呼ばれています。常温では溶けにくく、融点が35〜36℃ほどで人の肌につけると体温でゆっくりと溶けていくのがわかるでしょう。

シアバターの主な成分は、オレイン酸、ステアリン酸、リノール酸といった脂肪酸です。特にオレイン酸は脂肪酸の中でも特に高い保湿力がポイント。また、揮発性も低いため、肌や髪などの乾燥対策にとても有効な成分として扱われています。

そのほか、抗酸化作用で知られるビタミンEの天然体であるトコフェロール、肌荒れなど肌のトラブル改善に役立つアラントイン、粘膜や皮膚の改善に効果的なカロチノイドといった美容に効果の高い成分も微量ながら備えていますよ。

肌を保護して潤いを与えるほか、皮膚細胞のターンオーバーを促し新しい皮膚が整いやすくする、シミやシワといった老化の予防などにも効果的です。そのほか、アフリカでは赤ちゃんの日焼け止めとしても使われていますよ。脱毛やリウマチ、筋肉痛といった場面でも使われ、ヘアワックスの成分としてなど、幅広いシーンで使われてきているのですね。

現在はいろいろなクリームやアイテムに成分として配合されているものが多く見られますが、シアバターのみでもボディクリームやヘアマスクとして使用できますよ。

シアバターのおすすめレシピ シアバタークリーム

乾燥対策にぜひひとつは持っておきたいおすすめのシアバタークリームは、手づくりすることができますよ♪材料も少ないので揃えればいつでも簡単に作れて便利です。全身にも顔にも使える基本の万能シアバタークリームのレシピをご紹介していきます。

シアバタークリームの材料

(50gのクリーム分)
シアバター 50g
植物オイル(ホホバオイルなど) 30ml
みつろう 20g
精油(アロマオイル) 20〜25滴ほど(お好みで加減)

量は自由に増減できます。
シアバター:植物オイル:みつろう=2:1:1または5:3:2
になるように調整すると上手に作れますよ。

シアバタークリームの作り方

1.鍋に水をはり、ボールまたはビーカーを入れてお湯を沸かす。
2.沸騰したら火を止め、シアバターを入れ湯煎で溶かす、
3.溶けて液体になったら、植物オイル、みつろうを加えて溶かす。
4.しっかりと全体が溶けて混ざったらラップをし、20分ほど冷蔵庫で放置。
5.全体が完全に冷えたら冷蔵庫から出し、泡立て器でホイップするように混ぜる。
6.混ぜ続けて固いツノが状態になったら完成♪
7.できあがったらガラスの容器にうつして使いましょう。

混ぜ合わせる時間としては30〜45分前後が目安です。冬は気温が低いので比較的短い時間で完成できるはず。もし時間がない場合や泡立てるのが手間、という場合はハンドミキサーを使うとずっと早くできますよ。

気温が高くなってきたら溶け出してしまう可能性があるので、冷蔵庫で保存するようにすると長持ちします。

植物オイルの種類とおすすめ

シアバターと混ぜる植物オイルにはたくさんの種類がありますが、おすすめとしてはホホバオイル、アルガンオイル、スイートアーモンドオイル、マカダミアナッツオイルなどがあります。それぞれに特徴があるので、肌に合うかどうかや使い勝手の好みなどで選ぶようにしましょう。

ホホバオイル

ホホバオイルは顔にも体にも使える万能オイルで、マッサージなどによく使われています。オイルというよりはワックスの一種なので冷えて固まるため、クリーム作りに適したオイルです。保湿力がしっかりとありながら酸化しにくいので、オイル初心者でも安心して使えるのも特徴。

アルガンオイル

冬の保湿対策に使える代表的なオイルがアルガンオイルです。シアバターと併せることで、かかとのガサガサやひびわれ、手先の皮向けといった強い乾燥にも力を発揮してくれますよ。保湿力と抗酸化作用、さらりとした肌なじみの良さなどが特徴で、使いやすさも抜群!お風呂上がりのボディケアはこれで充分です。乾燥肌で悩んでいる人や冬用にクリームを作る際には、アルガンオイルがおすすめです♪

マカダミアナッツオイル

マカダミアナッツオイルは香ばしい香りのするオイル。パルミトレイン酸と呼ばれる脂肪酸が豊富で、皮脂に似た成分として知られています。そのため皮膚の新陳代謝を進め、アンチエイジングを促して若々しい肌を作り出すことが可能です。また、ビタミンA・B・Eといったビタミン類も配合されているので、肌だけでなく髪のケアにも効果がありますよ♪シアバタークリームに使って余った分は、酸化しないように冷蔵庫保存して早めに使うのがおすすめです。

スイートアーモンドオイル

シアバター同様にオレイン酸が豊富なスイートアーモンドオイルは、アンチエイジングや美容対策のオイルとして、エステサロンでもよく使われています。肌を整える効果や保湿効果が高く、赤ちゃんにも使えますよ。また、シミの原因となるメラニン細胞の原型であるメラノサイトの進行を抑える美白効果も特徴のひとつ。日焼け後に塗ると、肌を鎮静してくれるので夏に出番が多くなるかもしれませんね♪

みつろうとは

みつろうは、蜜蜂の巣のワックスのこと。シアバターと同様に保湿力の高さと保護力、そして豊富なビタミンEによるアンチエイジング作用が特徴です。肌細胞を再生し、ターンオーバーを助けてくれます。

みつろうは、未精製と精製と2種類がありますが、未精製の黄色っぽいのもはほのかに香りも感じられて、みつろう本来が持つ効能をそのまま取り入れることができます。精製の方は色も薄く香りなど癖も少ないので、ハンドメイドコスメに成分として使われていることが多いです。好みで使い分けると良いですね♪ちなみに、みつろうなしでもクリームは作れますが、入れると固めのクリームになります。

アロマオイルを加えるなら

シアバタークリームに香りを足したいときには、精油(アロマオイル)を加えましょう。好みの香りを選ぶのも良いですが、オイルそれぞれには効果効能もありますので、気になるものをチョイスするのもおすすめです。

定番のリラクゼーションの香りならラベンダーが一押し。夜のボディケアや、一息つきたいときにも心からほぐしてくれる香りです。好き嫌いがある香りではありますが、殺菌や抗炎症作用もあるので、肌の調子を整えるように働いてくれるでしょう。

また、肌の保湿効果があるものは、ローマンカモミール、ゼラニウム、ジャスミン、ネロリ、マンダリンなどがあげられます。ゼラニウムは女性系のトラブルや女性ホルモンのバランスを改善する効果も持っていますよ。ジャスミンやネロリは1,2滴でもしっかりと香りがするので、香水のような良い香りに包まれます。マンダリンは柑橘系なので大量に混ぜることは肌にシミを作りやすいのでおすすめできませんが、心をオープンに元気になれる香りです。

アロマにあまり馴染みがない、という人でもショップに行っていろいろ比べてみると、自分の好みのものが見つかりやすくなります。この機会に試してみてはいかがでしょうか?

シアバターの選び方と知っておきたいこと!

ハンドメイドクリームに使うシアバターを選ぶ際には、知っておきたいポイントがいくつかあります。ここで確認しておきましょう。

未精製か、精製か?

先にみつろうについて述べたのと同じように、シアバターにも未精製と精製とがあります。未精製は不純物が取り除かれる前の自然な状態のもので、精製されているものよりは使い勝手が多少劣るかもしれませんが、本来の成分を充分に残しています。

ただ、不純物が混入したままだとシアバター自体の酸化が進みやすくなってしまう点も注意が必要です。原産エリアであるアフリカからだと、日本までの移動時間も長いため品質保持が難しい前提で、更に酸化してしまうとなると使用期限も短縮されてしまいます。

不純物を取り除くとシアバターの量は10分の1にまで減ってしまうとも言われています。使い勝手で選ぶか、成分で選ぶかということになりますね。シアバターが持つ本当の香りや癖といったものを味わえる未精製のものを選ぶのがおすすめしたいです。

シアバターの溶ける温度

シアバターが未精製か精製か、によって温度管理も異なってきます。

未精製の場合、固形から液体に溶け出す融点は35〜37℃、精製の場合は37〜40℃となります。こうして見ると、肌の体温に近い未精製の方が、浸透力は高くなることがわかりますね。

シアバターで乾燥肌にサヨナラしよう♪

シアバターは保湿力が高く、肌の乾燥対策にとても役立ちます。ボディクリームを気軽にオイルやみつろうを使ってハンドメイドすれば、その有効成分をしっかりと取り込むことができますよ♪手づくり用のネットショップやアロマオイル専門店などで材料を揃えられるでしょう。精油を加えて好きな香りにして楽しんでみてくださいね♪

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