ダイエット効果にも違いが!ヨガとピラティスの5つの違い

戦士のポ―ズ
ヨガ

ヨガとピラティスは一見似ているようで、実は全く異なります。ダイエット効果を求めてヨガやピラティスを行っているけど、なかなか効果が感じられないという方、自分に合った方を選べていますか?ヨガとピラティスはダイエット効果も異なります。まずはヨガとピラティスの5つの違いを理解していきましょう。

ヨガとピラティスの違いとは?

似ているようで全然違う、ヨガとピラティス。

違いがわからないまま続けるより、違いを知ったうえで、自分に合った方を取り入れると効果もはっきりとみえてきます。

ヨガとピラティスの違いは5つ。
ルーツ、フォーカスしている点、使用するもの、呼吸法、ダイエット効果までも異なります。

ヨガとピラティスそれぞれの起源(ルーツ)

一見似ているヨガとピラティスは、それぞれどのようにして生まれたのでしょうか。

ヨガ発祥の地は古代インド

ヨガの起源は4000〜5000年前の古代インド、インダス文明で生まれたといわれています。

受け継いだ世代がまた次世代へと伝え、発展していきました。
それを繰り返すうちに、ヨガの経典といわれる「ヨガ・スートラ」が完成したといわれています。

ピラティス考案者はドイツ人

ピラティスは、1900年初頭にドイツ人のジョセフ・ヒューベルトゥス・ピラティスによって考案されました。

第一次大戦で負傷した兵士のリハビリのために開発したエクササイズで、ヨガや太極拳などのエッセンスを取り入れたといわれています。

それぞれがフォーカスしてる点は?

ヨガとピラティス、それぞれの目的には大きな違いがあります。

〈精神面〉にフォーカスしているヨガ

「ヨガ」とはサンスクリット語で「繋ぐ」「結びつける」という意味があります。

また、ヨガ本来の目的は「心と体を結びつけ、心の安定を得る」ということです。
精神面にアプローチする要素が強く、精神的な病の治療としても古代より使用されてきました。

さらに、ヨガによって体のゆがみを矯正することで、呼吸が深まり、穏やかな精神状態に近づくという効果も期待できます。

〈肉体面〉にフォーカスしているピラティス

ピラティスはリハビリ目的で考案されました。

戦争で負傷した体の機能を取り戻すためのピラティスメソッドは、体幹の筋肉を鍛えることが主な目的です。

リハビリのために考案されたトレーニングなので、インナーマッスルを鍛える効果はヨガよりも即効性があります。

ピラティスでインナーマッスルを鍛えると、骨から体のゆがみを矯正、基礎代謝アップ、血流の改善、疲れにくくなる、などの効果が期待できます。

使用する道具にも違いが

ヨガとピラティスは、使用する道具にも大きな違いがあります。

ヨガで使用するもの

一般的なヨガクラスで使用するものは、ヨガマットとブロックなどのプロップスです。

リストラティブヨガなどでは、ブロック、ボルスター、ベルト、ブランケットを使用します。
アイアンガーヨガのクラスでは、壁に取り付けられたロープを使用します。

ピラティスで使用するもの

ピラティスには大きくわけて2種類のピラティスがあります。
マット・ピラティスとマシーン・ピラティスです。

マット・ピラティス

リハビリのために考案されたピラティスは、ベッドの上で行われていたこともあり、マット1枚のスペースがあればどこでも行えます。

マットの他に、バランスボールやソフトボール、ボックス、バンドなどを用いてエクササイズを行うこともあります。

マシン・ピラティス

ベッドの上でも行えるように考案されたマシン・ピラティス(イクイップメント・ピラティス)。

スプリングやバー、ストラップなどを取り付けたピラティス専用のマシーンは、マットでエクササイズを行うときより負荷を調整することが可能なので、リハビリ中や高齢の人も効果的なエクササイズが行えます。

ヨガとピラティスで最も異なるのは呼吸法

ヨガとピラティスの大きな違いは呼吸法です。
それぞれ、推奨の呼吸法がありますが、ご自身の体にあった呼吸法をするように心がけましょう。

ヨガは腹式呼吸

ヨガは腹式呼吸です。
基本的に、鼻から吸って鼻(もしくは、口)から吐きます。

腹式呼吸は、胸郭をなるべく動かさずに、腹筋などを使って横隔膜を上下に動かすことで行われる呼吸です。

息を吸うとお腹がふくらみ、息を吐くとお腹がへこみます。

ピラティスは胸式呼吸

ピラティスは胸式呼吸です。
基本的に、鼻から吸って口(もしくは、鼻)から吐きます。

胸式呼吸は、胸郭の肋骨についている肋間筋によって行われる呼吸です。

この呼吸法は、息を吸うと肋骨が大きく広がるため胸が膨らみ、息を吐くと胸がへこみます。

ダイエット効果にも違いが?!

ヨガとピラティスはどちらもダイエットに効果的ですが、自分にあっている方を選ぶことでよりダイエット効果が高まります。

ヨガはむくみ太りに効果的

ヨガはむくみ太りに効果的といわれています。

むくみ太りとは、体内の水分の循環が滞っている状態です。
この主な原因は、内蔵機能が低下していることがです。

ヨガは自律神経やホルモンバランスを整え、体の自然治癒力を高めることがきるといわれているので、むくみ太りの改善にはヨガが適しています。

ピラティスは筋肉太りに効果的

ピラティスは、筋肉太りに効果的といわれています。

筋肉太りとは、例えば、学生時代の激しい運動や体のゆがみによる筋肉の偏りからくる状態のことです。

一般的なトレーニングで鍛えられるアウターマッスルは、鍛えることでより大きくなるという特徴があります。

しかし、ピラティスは鍛えることでインナーマッスルは鍛えられても、筋肉が大きくなるということはありません。

そして、ピラティスにはアウターマッスルをリラックスさせる効果も期待できるので、筋肉太りにはピラティスが適しています。

ヨガ・ピラティスはどちらも継続が必要

まずは、自分の太り方をチェックしてみましょう。

自分に合ったダイエット効果を得られるのはどちらなのか、見極めることが大切です。

そして、残念ながらヨガもピラティスでもすぐに効果がでるわけではありません。ダイエット効果を得るには、継続が必要です。

体質改善を目的にするのがおすすめ

ヨガやピラティスには脂肪燃焼効果がないので、即効性がありません。

しかし、ヨガやピラティスは代謝を上げて痩せやすく太りにくい体質を作っていきます。

なので、ヨガやピラティスを行うのであれば、ダイエット目的ではなく体質改善を目的とすることをおすすめします。

体質が改善されれば、自然とダイエットにもつながりますし、リバウンドもしにくい体質になります。

おわりに

ヨガやピラティスは、健康的に理想のボディに近きたい人にぴったりですね。
決して無理なダイエットは行わず、美しいボディを目指しましょう。

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