一日を気持ちよくスタート。朝ヨガには優れた効果があるって本当?
ヨガはいつおこなうといいのでしょう?個々のライフスタイルによってヨガを行う時間は違うものです。朝には朝の、夜には夜の良さがあります。今回は「朝ヨガ」にフォーカスを当てて、朝にヨガをすることのメリットを見ていきましょう。
朝ヨガをすること
朝にちょっぴり早く起きてヨガをする。そんなライフスタイルは素敵ですよね。毎日は無理だとしても週末の朝に窓を開けて澄んだ空気の中でヨガをやったり、ヨガマットを抱えて公園に行ったりビーチに行ったりするのもいいですね。
朝にヨガをしたい!と思っている人も多いのではないでしょうか。そもそもヨガの基本ともいえる「太陽礼拝」などは朝に東の太陽に顔を向けながら行っていたものです。
気持ちのよさような「朝ヨガ」ですが、ただ気持ちいいだけじゃないんです!朝ヨガに秘められたパワーを詳しく見ていきましょう。
朝ヨガ6つの効果
朝ヨガには色々なメリットがあります。朝は忙しいと思っている人もいると思いますが、10分の早起きをするだけでヨガは出来てしまうものです。今注目の朝ヨガですが、どんなメリットがあるのか紹介します。
(朝ヨガの効果)
- 頭がすっきりする
- ポジティブな気持ちになれる
- 血行が良くなり体の活動意欲がわく
- 太陽のエネルギーをチャージできる
- 体内時計が整う
- 一日の代謝が上る
1.頭がすっきりする
ヨガを行うことで、酸素が体中にめぐっていきます。とくに人間の脳は酸素を必要としている場所です。酸素が少ないとぼぉーとしてしまうのです。酸素をどんどん送り込むことで脳は活動を活発化します。
脳に酸素が行くこと
- 脳に十分な酸素がいき渡ることで集中力や記憶力があがります
- 酸素を送ることで毛細血管が開き血行が良くなる
- 酸欠状態でおこる二日酔いなどが改善される
2.ポジティブな気持ちになれる
仕事に追われていたり、育児、家事に追われていると自分と向き合う時間はほとんどありません。朝ヨガはほんの少しで時間で自分を見つめることのできるものです。自分だけを見つめて、体の調子や心の声をきくことで自分を大切にする気持ちがわいてきます。
深い呼吸とポーズを連動させることで気持ちがリフレッシュして、ポジティブな気持ちのまま一日をスタートすることができます。忙しさに追われて心が疲れている人にオススメです。
3.血行が良くなり体の活動意欲がわく
うつ病が脳内の血流低下が原因になっているという説もあります。人は精神的なストレスを受けると血管が収縮します。血流が悪くなると栄養が行き届かなくなり、冷えや肌荒れなどを起こすほか疲労もたまりやすくなってしまいます。
朝ヨガで体中に酸素を送り、体温をあげることで血管は開き血流が上がります。体の疲労物質が排除され軽くなる感じがするでしょう。また固まった体をほぐすことで可動域が広がり、体が動きやすくなるのです。
4.太陽のエネルギーをチャージできる
太陽のエネルギーというととてもスピリチュアルな響きに感じるかもしれませんが、太陽のエネルギーチャージにはちゃんとした理由があります。
人の体は良くできているもので。朝日を感じるとセロトニンが多く分泌されます。このセロトニンは別名「幸せホルモン」と呼ばれているものです。一日の元気ややる気をチャージできるのです。
セロトニンとは
セロトニンは「ノルアドレナリン」「ドーパミン」とともに三大神経伝達物質と呼ばれています。セロトニンは精神に大きく働きかけるもので、気持ちを安定させ、満ち足りた気持ちにしてくれます。この働きは幸せホルモンの「オキシトシン」と同じものでセロトニンも「幸せホルモン」と呼ばれます。
5.体内時計が整う
朝ヨガを行うことで体内時計が整ってきます。実は人の体内は25時間の周期で出来ていると言われ、朝の太陽を感じずに生活していると、体内時計が少しずれてしまい不眠症になってしまったり、体調を崩したりしてしまいます。
朝ヨガで、太陽を感じながらヨガを行うことで体内時計がリセットされ、一日のスタートを切ることができるのです。
6.一日の代謝が上る
朝起きたときの体には燃焼させる栄養素がない状態です。そこで体を動かすことで脂肪を分解しエネルギーに変えていきます。朝に代謝がぐんと上がることで燃えやすい体で一日を過ごすことになるのです。
また朝にヨガを行うということは、朝に体のバランス(骨盤など)を整えることになります。骨盤が正しい位置で一日を送れるので、リンパや血液の流れが良くなり代謝が上がり老廃物を排出する機能も活発化します。
朝ヨガのやり方
風通しがいい場所でおこなう
朝ヨガを行う際は、風通しが良くてなるべく静かな場所を選ぶようにします。あさにニュースを見る人もいると思いますが、ヨガを行うときはテレビも消しましょう。
静かななか風を感じながら行うヨガはとてもすがすがしいものです。冬場は一度部屋の換気を行ってからヨガを行うといいでしょう。
太陽にあたるようにする
朝ヨガの大きなメリットは太陽を感じることができること。体内時計をリセットするためにもカーテンを開けて太陽の光がしっかり部屋の中に入るようにしましょう。
トイレに行ってから行う
朝ヨガを行う際は、出来るだけ体の余分なものを排出してから行います。朝起きたらトイレに行き余分な尿を出してからおこないましょう。
朝ヨガにオススメのポーズ
朝は活動的なポーズをオススメします。一日を気持ちよくスタートさせるには胸を大きく開いたポーズなどがいいでしょう。また背骨をほぐすポーズは自律神経を整えるので、ストレスを感じやすい人や、気持ちが疲れ気味の朝にオススメです。上級者は太陽礼拝を毎朝おこなうのもいいでしょう。
ジャタラパリヴリッターサナ(ワニのポーズ)
- 仰向けに寝ます
- 右の膝を抱えて息を吐きながら左側に倒しツイストをかけます
- 右手は右側に伸ばし、左手で右足を抑えながら呼吸を入れていきます
- 可能なら顔は右手の指先に向けます
- 反対サイドも同様に行います
バラドゥワージャ・アサナ(体側伸ばし)
- 正座で座ります
- そのままの状態でお尻を右の床につけます
- 両手を頭の後ろで組んで、息を吐きながら上体を左へ倒していきます
- この時背中が丸くならないように、右の肘は天井に向けます
- 右の体側をしっかり伸ばしながら5呼吸呼吸を入れます
- 息を吸いながら上体を戻し、反対サイドも同様に行います
キャット&ドック
- 四つん這いになります
- 息を吐きながら、背中を丸めお腹をのぞき込みます
- この時左右の肩甲骨を離すように背中を広く使いましょう
- 息を吸いながら、背中を反らせ天井を見上げます
- この動作を5回繰り返します
プールヴォッターナーサナ(東を伸ばすポーズ)
- 足を伸ばして座り、背骨をしっかり伸ばし姿勢を保ちます
- 両手を腰の後ろ15cmくらいのところにおきます(指先が前を向くように)
- 手で床をしっかり押して、息を吐きながら体を床から浮かせます
- 肘と膝はしっかり伸ばし、可能ならばつま先も床につけます
- 体がまっすぐになる位置で3呼吸〜5呼吸入れます
- 吐きながらお尻を床に戻します
朝ヨガの注意点
寝起きは水分を失っている状態です。ヨガを行いながら少しづつ水分補給を行いましょう。一度沸かしてから軽く冷ました白湯がベストです。冷たい水は体を冷やしてしまうので避けましょう。
また体を冷やさないように服装にも気をつけます。とくに足首、手首、お腹、ふくらはぎは冷やさないように心がけましょう。さらに朝にヨガを行う場合、空腹の状態で行います。朝食はヨガの後に摂るようにしましょう。
朝ヨガで気持ちのいい1日をスタートさせよう
ヨガには決まった時間がありません。朝ヨガを行うことで体も気持ちもスッキリとしてダイエット効果も期待できるなら、ちょっとだけ早起きをしてヨガをやる価値は大いにあるのではないでしょうか。また朝ヨガをおこなうことで集中力や記憶力が上がるので受験生などにも沢山の支持を受けているようです。多くのメリットがある朝ヨガをまずは10分間はじめてみませんか。