美肌&アンチエイジング!栄養豊富な小麦胚芽の美容効果

美容・健康

小麦胚芽は小麦の粒の先端にある小さな部分です。この部分には発芽するための豊富な栄養分が蓄えられています。そのため、小麦胚芽を食べることで滋養強壮や美容効果などを期待することができます。また、小麦胚芽から絞られた小麦胚芽油は栄養分が豊富なため、肌や髪のケアに愛用されています。

小麦胚芽とは

小麦胚芽という言葉は自分でパンやクッキー等を焼かれる方ならば馴染みのある名前でしょう。

小麦胚芽は小麦の粒のお尻の部分にある小さなもので、ここから小麦は発芽します。小麦の各部位の中でもとても栄養豊富な部分となっています。

しかし、普通の小麦粉を製粉する際は、この胚芽の部分は取り除かれてしまいます。

というのも、小麦粉というのはかなり日持ちのする食材ですが、小麦胚芽は前述の通り栄養豊富なため、通常の小麦粉と比較すると劣化が進むスピードは早くなります。その結果、小麦粉の日持ちを良くするために取り除かれるようになりました。

ただし、取り除かれた胚芽は捨てたりするのではなく、食品として販売されたり、胚芽から油を絞って小麦胚芽油として美容などの目的で使われています。

小麦胚芽の栄養分

各種ビタミンを豊富に含有

小麦胚芽の栄養分の中で特に注目されているのがビタミンEです。美容用のコスメやサプリなどに多く添加されているビタミンEは、小麦胚芽に豊富に含まれています。

ビタミンEだけでなく、ビタミンB群などを初めとするビタミン類が小麦胚芽の場合、普通の小麦粉よりもはるかに多く含まれています。

トコフェロール=ビタミンEのこと

食品成分 α|トコフェロ|ル β|トコフェロ|ル
重さ mg mg
小麦粉(薄力粉1等) 0.3 0.2
小麦はいが 28.3 10.8
TOTAL 28.6 11
食品成分 ビタミンB1 ビタミンB2 ナイアシン ナイアシン当量 ビタミンB6 ビタミンB12 葉酸 パントテン酸
重さ mg mg mg mg mg μg μg mg
小麦粉(薄力粉1等) 0.11 0.03 0.6 2.4 0.03 0 9 0.53
小麦はいが 1.82 0.71 4.2 9.9 1.24 ‘(0) 390 1.34
TOTAL 1.93 0.74 4.8 12.3 1.27 0 400 1.87

引用:日本食品標準成分表2015年版(七訂)

出典:http://www.mext.go.jp/a_menu/syokuhinseibun/1365297.htm

ミネラル分も豊富に含有

また、各種ミネラル分も場合によっては小麦粉の数十倍程度含まれているものもあります。

亜鉛や鉄分、マグネシウムなどは小麦胚芽を食べていれば、サプリメントなどを飲まなくても十分な量を摂取することができます。

また、ミネラル分以外では、小麦胚芽はタンパク質も豊富に含んでいるので、色々な事情で肉や魚があまり食べられない人にもぴったりの食材でしょう。

胚芽部分が含まれている玄米も、ビタミンやミネラルが多いことで知られていますが、玄米食が苦手な人は小麦胚芽を食べることで、同じように栄養補給をすることができます。

食品成分 たんぱく質 カルシウム マグネシウム リン 亜鉛
重さ g mg mg mg mg mg mg
小麦粉(薄力粉1等) 8.3 20 12 60 0.5 0.3 0.08
小麦はいが 32 42 310 1100 9.4 15.9 0.89
TOTAL 40.3 62 320 1200 9.9 16.2 0.97

引用:日本食品標準成分表2015年版(七訂)
出典:http://www.mext.go.jp/a_menu/syokuhinseibun/1365297.htm

小麦胚芽の効能

抗酸化作用

小麦胚芽には豊富に含まれるビタミンEの働きで抗酸化作用を期待することができます。このビタミンEの働きは、体内の様々な器官に良い影響を与えます。

アンチエイジング効果

ビタミンEの抗酸化作用により細胞の劣化が防げるので、アンチエイジング効果を期待することができます。

美肌作用

美肌作用はもちろんビタミンEにもありますが、小麦胚芽に豊富に含まれるビタミンB群は皮膚の再生にも関わるため、この二つのビタミンの効果により美肌効果が期待できます。

疲労回復機能

ビタミンB群には疲労を回復する働きもあるので、疲れている時には小麦胚芽を摂取してみるとよいでしょう。

小麦胚芽の摂取法

市販されている小麦胚芽はローストされているものが多く、粉末状のものをそのまま食べることができます。

風味としては軽い甘味があってかなり美味しいものです。

また、牛乳などに入れて飲んだりしても美味しく摂取できるでしょう。

毎日スムージーを作っている方ならば、スムージーに小麦胚芽を加えてみるのも良いでしょう。

小麦胚芽は一般的にはパンやお菓子作りによく利用されています。

市販のビスケットなどにも小麦胚芽入りのものをよく見かけます。

加熱しても栄養分がそれほど損なわれることのない食材なので、料理などに混ぜて使うのも良いでしょう。

小麦胚芽の購入のコツ

小麦胚芽はすぐに腐るようなものではありませんが、小麦粉ほどは日持ちがしないので、あまり大量のものを買い置きしない方が良いでしょう。

ただ、業務用のものを買うとかなり格安な価格で購入できます。家族が多い場合や、友達などと共同購入できる場合は業務用のものを買った方が経済的なメリットがあります。

販売している場所としては、ネット通販ではよく見かける食材ですが、業務用スーパーなどのパン作り用品コーナーなどに行くと、たいてい置いてあります。

小麦胚芽油の使い方

小麦胚芽油(ウィートジャムオイル)は特にビタミンEが多く含まれることで知られています。

小麦胚芽油の使い方としては、スキンケアとして普通に肌に塗ったり、髪や頭皮に塗ったりする方法が一般的です。

それだけでなく、疲労回復効果のある小麦胚芽から作られた油なので、疲労回復効果を期待してトレーニング後に酷使した筋肉に塗っているボディビルダーやアスリートの方も少なからずいます。

また、小麦胚芽油は食用としても利用可能なので、毎日少量を摂取しても良いでしょう。

小麦胚芽油は抗酸化力のあるビタミンEを豊富に含んでいるため、比較的酸化しにくい油となっています。この点もお肌や筋肉のケア用の油として人気のある理由の一つとなっています。

最後に

このように、小麦胚芽は栄養分が豊富に含まれているにもかかわらず価格は比較的安く、味も美味しくて食べやすい健康食品です。身近な食物の割に一般には知られていない食品ともいうことができます。

健康にこだわりがある人ならば、一度試してみる価値のある食品といえるでしょう。

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