パワーヨガの効果や魅力とは?特徴を利用して綺麗に痩せよう!
ヨガスタジオやジムなどには「パワーヨガ」のクラスが多く見受けられます。運動量もかなり多い方へ設定されていますが「パワーヨガ」はどんな人に向いているのでしょうか?脂肪燃焼や代謝アップなどダイエット効果は本当にあるのでしょうか?今回は万人受けするヨガ、パワーヨガの魅力やヨガポーズにフォーカスを当てて見ていきます。
パワーヨガってどんなヨガ?
パワーヨガは米国が発祥の地で比較的最近に出来上がったスタイルです。アシュタンガヨガとアイアンガーヨガの特徴をミックスさせたエクササイズ要素の高いものです。
アメリカではセレブを中心に大ブレイクし、ハリウッド女優などが取り組んだことから世界中に広がっていきました。短期間での効果が期待できることもあり、世界中の女性たちがパワーヨガの魅力に引き込まれていったのです。
パワーヨガの5つの特徴
パワーヨガの特徴
- 呼吸と動きを連動させるヴィンヤサスタイル
- 筋肉トレーニングの効果が期待できる
- 集中力の強化
- アイアンガー的な要素で正確なポーズをキープする
- ヨガのスピリチュアル的な要素がない
1. 呼吸と動きを連動させるヴィンヤサスタイル
ヴィンヤサスタイルとは、呼吸と動きをつなげて連動させていく方法です。パワーヨガはこのヴィンヤサスタイルを取り入れ連続した「動」の動きをおこなっていきます。さらにアイアンガーヨガの一つのポーズをじっくりと正確に行っていく特徴も取り入れて「静」の中の呼吸も大切にしています。
パワーヨガはヴィンヤサスタイルでおこなうヨガで、インストラクターによって行うポーズや流れも全く違ってくるものです。アサナ(ポーズ)の流れが決まっているわけでもなく、かなり自由度が高いものと言えます。
2.筋肉トレーニングの効果が期待できる
ベーシックヨガなどのクラスは坐位のポーズが多いのに対し、パワーヨガのシークエンス(ポーズの流れ)は立ちポーズが多いことも特徴的です。このため真っすぐに立つサマスティヒヒ(ゼロのポーズ)が基本になります。
立ちポーズが多いということは運動量も多くなるということ、太陽礼拝を取り入れたシークエンスで筋肉トレーニング要素の高いポーズをとっていきます。
普段運動をしていない人には少々きつく感じるかもしれませんが、他のヨガよりもトレーニング要素が強いので短期間でのダイエットや肉体改造には効果が期待できます。
3. 集中力の強化
エスササイズの色合いが濃いパワーヨガですが、ヨガ特有の「呼吸」をしっかりと取り入れています。ポーズからポーズへ移行する際は流れるように動きを止めずに呼吸を続け、いったんポーズへ入ったら、体の動きを静止して、呼吸に集中していきます。
このことで自分への集中力が増していきます。パワーヨガを受けた生徒さん達は「やってみるとあっという間に終わる」という感想をよく口にしますが、これは集中力が高まっていたことを示します。
4.アイアンガー的な要素で正確なポーズをキープする
パワーヨガは激しい動きを連続する!というイメージが強いですが、アイアンガーヨガの要素も取り込んでいるので、一つのポーズとじっくり向き合う時間もとられています。
例えばトリコーナアサナ(三角形のポーズ)になって5呼吸程キープしますが、呼吸に集中しながらも脚をより外旋させ肩甲骨を天井へ向けていくなど、身体を正しいポーズの位置へと導いていきます。このため体にはバランスのいい筋肉がついていきます。インストラクターによってはもっと長い時間をとってキープする場合もあります。
5. ヨガのスピリチュアル的な要素がない
スピリチュアル的な要素がないというのは大きな特徴です。なぜならヨガは本来スピリチュアル的な物だからです。この点でパワーヨガはほかのヨガと大きく違うと言えるでしょう。
実はスポーツジムなどでは宗教的なこと、スピリチュアル的なことをNGとしている所が多くあります。それゆえにヨガのスピリチュアルさを求める人は、ヨガスタジオなどに通うようになっていくのです。
パワーヨガはダイエットに効果的!
脂肪燃焼を促す
パワーヨガはエクササイズ要素の強いものなので、当然脂肪燃焼効果にたけています。パワーヨガで行う動きは呼吸との連動を重視していることから、体中に酸素をいきわたらせリパーゼ(酵素)活性化し脂肪を燃やしていくのもなのです。
このリパネーゼとはリパーゼは脂肪代謝を促す酵素で血液の中にある中性脂肪を分解してくれます。
また呼吸との連動した動きは有酸素運動と呼ばれ。水泳やマラソンに代表されるように脂肪燃焼に大いに役立つものです。
代謝が上がる
普段使用しない筋肉がつく
パワーヨガを行うと、普段の生活では使わない筋肉を使っていきます。始めたばかりの人は筋肉痛を感じてしまうかもしれませんが、普段し用意しない筋肉をつけることで体の基礎代謝が上がっていきます。
呼吸法も代謝をあげる
実は呼吸法も代謝に大きくかかわっていて、深く長い呼吸を繰り返し行っていくことで体に熱を発生させ代謝をあげてくれるのです。
可動域が広くなる
ヨガのポーズを深めていくことで柔軟力が上がり可動域も広がっていきます。可動域が上がるということは動きが大きくなるということ。パワーヨガを行っている時間のみならず、普段の生活においても運動量が増え代謝が上がります。
質のいい筋肉がつく
筋肉トレーニングの効果があるといいましたが、決して大きなゴツゴツとした筋肉をつけるものではありません。
あくまでも有酸素運動なので細くしなやかな筋肉がついていきます。また体幹部分を使ったポーズが多いのでインナーマッスルがついています。パワーヨガによってつく筋肉は、体をキュッと引き締まった感じに見せてくれるものです。
ストレスの発散ができる
呼吸との連動した動きで集中力を高め同時にストレスの改善、リラックス効果を得ることができるでしょう。通常のエクササイズは動くことでストレス発散を感じますが、パワーヨガの場合は呼吸法によって、交感神経と副交感神経をバランスよく整えていきます。
現代人が乱れがちな自立神経が自然と整い。普段感じているストレスが軽減されていくと言われています。
ストレスはダイエットの天敵と言われるほど、過食やリバウンドの原因です。ストレスを感じると満腹中枢は誤作動を起こし、満腹感を感じさせなくなるのです。ダイエットストレスによるドカ食いもリバウンドの原因です。これらのストレスを解消することで無理なく体を引き締めることができるのです。
まだまだあるダイエット以外のうれしい効果
- 基礎代謝が上がっていくと肌のターンオーバーが進み美肌になっていきます。
- ストレスが減ることで質のいい睡眠をとることができます。
- 腹部を刺激(ねじるポーズ、複式呼吸など)することで便秘の改善が期待できます。
- 血行が良くなることで体に栄養が行き届き元気になります
パワーヨガに向いている人
パワーヨガはハードなヨガです。ダイナミックなポーズをとったり全身の筋肉をしっかり使っていくヨガです。運動量が多く汗も大量に出てくるでしょう。とにかくカラダを動かしたい!という人に向いています。
またヨガ独特のスピリチュアルな要素(チャクラなど)を求めていない人、抵抗があると感じる人はパワーヨガがオススメです。さらにエクササイズに近いヨガとは言え、カラダを動かしながらも呼吸法はしっかり行うので集中力をつけたいという人にも最適なヨガスタイルです。
(向いている人)
- カラダを動かしたい人
- スピリチュアルは求めていないという人
- カラダを引き締めたい人
- 動いてストレスを発散したい人
- 集中力をあげたい人
- 体力をつけたい人
パワーヨガの主なポーズ
ヴァシシュターサナ (横向きの板のポーズ)
- マットに四つん這いになり、両方の足を後ろへ伸ばし腕立て伏せの形をつくりまつくります
- 体重を左足外側にかけて、右足を左足の上に重ねます
- 同時に右手を離し天井へ伸ばしていきます
- 5呼吸程キープしたら、腕立て伏せの形に戻り続けて反対サイドもおこないます
支えている手は肩の真下へおきましょう。腕だけで体を支えようとすると全体重が腕にかかり辛いので、腰を天井に引き上げるようしお腹はぐっと引き締めた状態でキープします。さらに体は歪んないように気を付けかかとから頭頂まで斜めに一直線にします。
はじめて行う場合は、両方の足を壁につけて練習をするといいでしょう。また上の手を天井へ伸ばさずに自分の腰へ持ってきてもいいでしょう。
ウルドヴァ・ダニュラーサナ (車輪のポーズ)
- 仰向けに寝ます
- かかとをできるだけお尻に近づけるように、両膝を曲げ床の上に置きます
- 肘を曲げて両手のひらを頭の近くの床におきます(指が足先に向くようにおく)
- 息を吸いながらゆっくり上体を持ち上げていきます
- ポーズができ、余裕があったら吸う息で右脚を天井へ向け伸ばし5呼吸キープします
- 吐く息でおろし、次の吸う息で左脚を天井へ伸ばし5呼吸キープします
- 吐く息で足を戻し、ゆっくり体を戻していきます
上体を持ち上げていく際、腰を折るような力はかけず、胸を開いてくような力をかけていきます。両足の体重は小指にかけず親指にかけることで、脚の内側が引き締まっていきます。
慣れるまでは体を持ち上げる際に、一度頭頂部分を床につけてからゆっくりと頭を床から持ち上げて両腕を伸ばしていくといいでしょう。
ナタラージャーサナ(シヴァ神のポーズ)
- タダーサナ(山のポーズ)で真っすぐ立ちます
- 体重を右足へのせ、左脚を浮かせたら膝をまげ、左手を後ろから回して左脚の足首または指先を持ちます
- 左脚を後ろへ引っ張るようにして上体を倒していきます
- 右手は手のひらを顔の方へ向け親指と人差し指をつけムドラーをつくります
- そのまま5呼吸程キープし、吐く呼吸で戻ります
- 反対サイドも同じように繰り返します
このポーズの難易度をあげる場合は、左脚を左手で持つのではなく、左脚を右手で持つようにします。強いバランス力と柔軟力、そして集中力がつくポーズです。呼吸が止まりやすいのでしっかり深い呼吸を意識しましょう。
パワーヨガで強く美しいカラダをつくりあげよう
パワーヨガは運動量が多いものですが決して難しいものではありません。むしろ初心者でも気軽にトライできるヨガです。運動不足の解消、効率のいいダイエットを目指している人には是非オススメしたいヨガなのです。強い心と身体を手に入れて、内側からも外側からも美しい自分になりましょう。